公認心理師

【結論】公認心理師と臨床心理士のどちらを目指すべきかお答えします

【結論】公認心理師と臨床心理士のどちらを目指すべきかお答えします

公認心理師と臨床心理士の違いって何なのかな?…公認心理師と臨床心理士のどちらを目指すべきか迷っているので、公認心理師と臨床心理師の違いを知りたい!…さらに、公認心理師と臨床心理士の今後について教えてほしい!

IKEDA
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こういった疑問に答えるため、今回は公認心理師と臨床心理士について解説します。

公認心理師と臨床心理士の違いを知りたい人も多いのではないでしょうか?

公認心理師と臨床心理士は、同じ心理職としてよく比較されます。

そこで、公認心理師と臨床心理士の違いを解説します。

また、公認心理師ができたことで臨床心理士を含む心理業界が、今後どうなっていくのかを解説します。

公認心理師と臨床心理士の業務内容

公認心理師と臨床心理士の業務内容

公認心理師と臨床心理士の違いとして、それぞれの業務内容を比較してみます。

公認心理師の業務内容

公認心理師の業務内容は、次の通りです。

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保険医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

厚生労働省:公認心理師

臨床心理士の業務内容

臨床心理士の業務内容は、次の通りです。

①臨床心理査定
②臨床心理面接
③臨床心理的地域援助
④上記①~③に関する調査・研究

日本臨床心理士資格認定協会:臨床心理士の専門業務

公認心理師と臨床心理士の業務内容の違い

基本的に公認心理師と臨床心理士の業務内容は、共通しています。

公認心理師

(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析

臨床心理士

①臨床心理査定

公認心理師の「(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析」が、臨床心理士の「①臨床心理査定」に対応しています。

公認心理師

(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助

臨床心理士

②臨床心理面接

公認心理師の「(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助」が、臨床心理士の「②臨床心理面接」に対応しています。

公認心理師

(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助

臨床心理士

③臨床心理的地域援助

公認心理師の「(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助」が、臨床心理士の「③臨床心理的地域援助」に対応しています。

公認心理師

(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

臨床心理士

④上記①~③に関する調査・研究

公認心理師の「(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供」が、臨床心理士の「④上記①~③に関する調査・研究」に対応していません。

ここが、公認心理師と臨床心理士の大きな違いの一つです。

公認心理師の「(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供」は大学や大学院の講義、研修会、勉強会、セミナー、事例検討会などが該当すると考えられます。

しかし、これは臨床心理士もやっていることです。

一方、臨床心理士の④には「研究」という言葉が入っています。

このことから、公認心理師は臨床現場で働く人を想定していて、臨床心理士は臨床現場で働くあるいは研究を行う人を想定しているように見えます。

実際、臨床心理士は研究機関である大学院まで進学しなければなれません。

公認心理師は、より臨床現場で活躍することに重きを置いて(1)~(4)の業務内容を定めたと考えられます。

公認心理師と臨床心理士になるまでの道のり

公認心理師と臨床心理士になるまでの道のり

公認心理師と臨床心理士、それぞれになるまでの過程については次のようになります。

公認心理師になるまで

将来的に公認心理師は区分Aが基本になりますので、ここでは区分Aに絞って話します。

区分Aは、大学心理学部を卒業し大学院修士課程まで進学する必要があります。

区部Aを含め公認心理師の受験資格については【解説】公認心理師の受験資格は全部で8パターンで解説しています。

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大学院修了後、公認心理師試験を受験して合格して公認心理師登録簿に登録することで公認心理師になれます。

ここら辺については公認心理師になるには3ステップ【期間、費用も解説】で解説しています。

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ちなみに、公認心理師資格は更新する必要がありません。

取得すると、一生持つことができます。

臨床心理士になるまで

一方、臨床心理士は、臨床心理士指定大学院を修了する必要があります。

臨床心理士指定大学院には第1種指定大学院、第2種指定大学院、専門職大学院があります。

これらのどこを修了するかで、臨床心理士になるまでの道のりが変わってきます。

詳しくは、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会のホームページをご覧ください。

大学院修了後、臨床心理士試験を受験して合格して登録手続きすることで臨床心理士になれます。

ちなみに、臨床心理士資格は5年毎に更新する必要があります。

取得すると、一生持つことができるわけではありません。

資格を更新する必要性の有無も公認心理師と臨床心理士の大きな違いの1つです。

公認心理師と臨床心理士の今後

公認心理師と臨床心理士の今後

公認心理師の今後

現段階で心理以外の人は、公認心理師のことをほとんど知りません(^^;

これから認知されていくと思いますが、まだまだ時間が掛かりそうです。

公認心理師が社会で活躍すれば社会的にも評価されますが、そうでなければ社会的評価も低くなります。

公認心理師資格に上位資格を創設し、2階建ての資格にするなどの動きもあるようなので注意が必要です。

臨床心理士の今後

臨床心理士については、これからが正念場になります。

今まで心理職と言えば、臨床心理士でした。

しかし、国家資格である公認心理師ができたことで、その地位を失うかもしれません。

ちなみに、臨床心理士の団体等は公認心理師との共存共栄を宣言しています。

共存共栄していくのか、公認心理師に取って代わられるのか、こちらも要注目ですね。

仕事ではどちらが有利か?

公認心理師と臨床心理士、仕事上どちらが有利なのかを解説します。

基本的に公認心理師と臨床心理士の活躍する領域は重なります。

その上で、いくつか注意する点があります。

まず、保健医療分野は公認心理師の方が有利になると考えられます。

有利というよりも必須となっていくでしょう。

理由は、保健医療分野では公認心理師に診療報酬が支払われるようになるからです。

診療報酬については「診療報酬の心理職評価、公認心理師に統一へ厚労省が案まとめる」をご覧ください。

この記事では、臨床心理士も「公認心理師とみなす」となっています。

しかし、経過措置が終了すれば「公認心理師のみ」になると考えています。

公認心理師の診療報酬については【予測】公認心理師の診療報酬は今後こうなるで詳しく解説しています。

【予測】公認心理師の診療報酬は今後こうなる
【予測】公認心理師の診療報酬は今後こうなる 公認心理師ができたことによって、カウンセリングが保険適用になることを期待している人もいるかもしれません。 ...

次に、教育分野などの公的機関では公認心理師の方が有利になると考えられます。

理由は、公認心理師は国家資格なのに対し、臨床心理士は民間資格だからです。

例えば、スクールカウンセラーへの就職や転職などで公認心理師の方が有利になると考えられます。

一方、産業分野は公認心理師が多少有利になる程度だと考えられます。

個人開業の場合は、現時点では臨床心理士の方が社会的認知度が高いため有利だと考えられます。

今後は、徐々に公認心理師が有利になると考えています。

これから進学する人はどちらを目指すべきか?

それで結局、これから進学する人は公認心理師と臨床心理士のどちらを目指したら良いのかということです(^^;

結論から言うと、両方取得することをおススメします。

どちらか一方しか無理であれば、公認心理師をおススメします。

理由は、国家資格と民間資格の違いです。

今後、国家資格である公認心理師が徐々に認知されていくと考えています。

最初は保健医療分野や公的機関から始まり、徐々に他の分野でも認知されていきます。

そうすることで、世間にも公認心理師が知られていき、心理職として求められるようになります。

また、将来心理職に就きたい高校生は公認心理師のカリキュラムに対応した大学に進学することをおススメします。

大学4年間の間、公認心理師と臨床心理士がどうなっていくかを見ることができます。

そして、大学卒業時に臨床心理士を目指そうと思った場合でも臨床心理士指定大学院に進学すれば良いだけです。

1番のおススメは、公認心理師と臨床心理士の両方に対応した大学に進学することです。

つまり、大学が公認心理師のカリキュラムに対応している。

そして、大学院も公認心理師のカリキュラムに対応していて、第1種臨床心理士指定大学院でもある。

そういう大学に進学するのがベストです。

まとめ

公認心理師と臨床心理士の違いとして業務内容、なるまでの道のりを解説しました。

さらに、仕事でどちらが有利なのか、これから進学する人はどちらを目指すべきかを解説しました。

当たり前ですが、1番有利なのは両方持っている人です。

今後、上手く棲み分けができると良いのですが、どうなるか目が離せませんね。

公認心理師と臨床心理士

公認心理師と臨床心理士の業務内容

  • 公認心理師が臨床現場で活躍すること、臨床心理士は臨床現場と研究分野で活躍することを想定していると考えられる

公認心理師と臨床心理士になるまでの道のり

  • 経過措置終了後、公認心理師になるには大学卒業と大学院修了が必要だが、臨床心理士は大学院修了が必要

公認心理師と臨床心理士の今後

  • 公認心理師、臨床心理士ともに今後どうなるのか要注目
  • 仕事では保健医療分野や公的機関などで公認心理師が有利になる
  • 産業分野では公認心理師が多少有利になる
  • 個人開業では現時点では臨床心理士が有利で、今後は徐々に公認心理師が有利になる
  • 心理職に就きたい高校生は公認心理師のカリキュラムに対応した大学に進学するのがおススメ
  • ただし、大学が公認心理師のカリキュラムに対応しつつ大学院が公認心理師のカリキュラムに対応かつ臨床心理士の第1種指定大学院であるのがベスト
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