【書評】公認心理師必携テキスト【改訂第2版】

【書評】公認心理師必携テキスト【改訂第2版】

公認心理師必携テキスト改訂第2版を買おうか迷っている人も多いのではないでしょうか?

実際に購入して見てみた経験から書評を書くことにしました。

この記事を読むことで公認心理師必携テキスト改訂第2版の書評、活用方法がわかります。

公認心理師必携テキスト改訂第2版の書評

公認心理師必携テキスト改訂第2版の書評

公認心理師必携テキスト改訂第2版の目次、書評を説明します。

目次

1章 公認心理師としての職責の自覚
2章 問題解決能力と生涯学習
3章 多職種連携・地域連携
4章 心理学・臨床心理学の全体像
5章 心理学における研究
6章 心理学統計法
7章 心理学に関する実験
8章 知覚および認知の心理学
9章 学習および言語の心理学
10章 感情および人格の心理学
11章 脳・神経の働き
12章 社会および家族・集団に関する心理学
13章 発達心理学
14章 障害者・障害児心理学
15章 心理的アセスメント
16章 心理に関する支援
17章 健康・医療心理学
18章 福祉心理学
19章 教育・学校心理学
20章 司法心理学(犯罪心理学を含む)
21章 産業・組織心理学
22章 人体の構造と機能および疾病
23章 精神疾患とその治療
24章 関係行政論
25章 力動論に基づく心理療法の理論と方法
26章 行動論・認知論に基づく心理療法の理論と方法
27章 心の健康教育に関する理論と実践
付録

公認心理師必携テキスト改訂第2版

目次からわかるように、少し言葉は違いますが公認心理師試験出題基準(令和元年版)に対応しています。

公認心理師試験出題基準とは、ブループリントと呼ばれているものです。

ブループリントについては【解説】公認心理師のブループリントとは何なのかお答えしますで解説しています。

第3回公認心理師試験のブループリントについては第3回公認心理師試験のブループリント【第2回との違いも一目瞭然】をご覧ください。

書評

この本は、2018年4月に出版された公認心理師必携テキストの改訂第2版です。

内容としては、先に出版された公認心理師必携テキストとほぼ同じです。

2018年4月当時はまだ第1回公認心理師試験が行われる前で、どのような問題が出題されるのかが全く分かっていなかった時期です。

そのような時期に出版された公認心理師必携テキストは、その当時ブループリントに対応した唯一のテキストで重宝しました。

その後、ブループリントの内容が第1回公認心理師試験から大きく変わっていないため、本の内容もあまり変わっていないのかもしれません。

値段は4,800円(税別)なので公認心理師の本としては高額の部類に入りますが、630ページあるため妥当な値段だと思います。

フルカラーで見やすく、紙質も良いです。

付録には公認心理師試験出題基準(令和元年版)対照表があり、公認心理師試験出題基準の各キーワードに対応するページ番号が記載されています。

公認心理師必携テキスト改訂第2版の活用方法

公認心理師必携テキスト改訂第2版の活用方法

公認心理師必携テキスト改訂第2版の活用方法について解説します。

試験の全体像を把握する

公認心理師必携テキスト改訂第2版を読むことで、公認心理師試験の全体像を把握することができます。

そのため、とりあえず全体を読んでみることをおススメします。

一通り読むことで、過去にインプットしたことがある知識を思い出すことができます。

また、自分にどんな知識が不足しているかを知ることができます。

知識をインプットする

公認心理師必携テキスト改訂第2版を使って、公認心理師試験に必要な知識をインプットすることができます。

知識のインプットなど勉強方法については【簡単】公認心理師の勉強方法は3ステップで完成する件で解説しています。

公認心理師必携テキスト改訂第2版は公認心理師試験出題基準(ブループリント)に対応した素晴らしいテキストですが、内容が足りない部分もあります。

例えば、基礎心理学の記憶について系列位置効果(初頭効果、新近効果)の説明がありません。

この点は初版から改善されると思っていたのですが、改善されていないようで残念です。

また、心理検査についても公認心理師試験の試験対策としては不安があります。

具体的には、心理検査の数が少ないということと検査内容の詳細が書かれていないことが挙げられます。

心理検査については、この本がどうというよりも公認心理師試験がマニアックな心理検査まで出題してくるということもあります^^;

内容が足りない部分については、他の参考書などで補うと良いでしょう。

公認心理師出題基準に沿って辞書的に使う

公認心理師試験の勉強が進むにしたがって、知識が足りない部分を調べる機会が出てくると思います。

そんなときに便利なのが、付録の公認心理師試験出題基準(令和元年版)対照表です。

公認心理師試験出題基準(ブループリント)の各キーワードに対応するページ番号が記載されているので、辞書的にすぐに調べることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

公認心理師必携テキスト改訂第2版の書評、活用方法を説明しました。

まとめると

公認心理師必携テキスト改訂第2版の書評

  • 第3回公認心理師出題基準(ブループリント)に対応しており一見の価値あり

公認心理師必携テキスト改訂第2版の活用方法

  • 試験の全体像を把握する
  • 知識をインプットする
  • 公認心理師出題基準に沿って辞書的に使う
公認心理師試験合格者(未登録)・臨床心理士。 社会人から一念発起して第一種臨床心理士指定大学院を受験し、臨床心理士になる。社会人から臨床心理士試験に合格した経験を活かして公認心理師試験対策講座を開講。自身も第1回公認心理師試験に合格。その後、臨床心理士試験模擬面接、臨床心理士試験論述対策、臨床心理士試験対策講座を開講し、公認心理師・臨床心理士を目指す人の支援を行っています。