公認心理師の問題集についておススメを知りたい人も多いのではないでしょうか?
たくさんの問題集が販売されているので、どれを買えば良いのか迷いますよね。
この記事を読むことでおススメの公認心理師の問題集、そして、問題集の有効な使い方が分かります。
目次
必ず解きたい公認心理師の問題集

私は、公認心理師試験対策講座を運営しています。
公認心理師試験対策講座で受講生におススメしている問題集を紹介します。
まずは、必ず解きたい公認心理師の問題集です。
公認心理師試験 これ1冊で! 最後の肢別ドリル 改訂版
この本は、公認心理師法の問題集としてとても価値があります。
公認心理師法については【必須】公認心理師法で必ず覚える必要がある13条【間違いない】で解説しています。
公認心理師法は、ブループリントでも9%と出題割合が最大です。
ブループリントについては【解説】公認心理師のブループリントとは何なのかお答えしますで解説しています。
公認心理師法は、きちんと条文を覚えていれば解ける問題も多く、必ず得点したい分野です。
この本は法律研究所が作成していることもあり、かなり細かい部分まで問う問題が収録されています。
心理学の人だと、ここまで作成することはできないと思います。
なので、普段法律に馴染みのない人にとってはとても勉強になります。
現時点では、公認心理師法の問題集としてはこれがベストです。
心理学検定一問一答問題集[A領域編]
この本は、心理学検定の問題集です。
心理学検定は、心理学部や心理学科の所属や卒業に関係なく、希望するすべての人に受検資格があります。
試験は、心理学の10科目(A領域5、B領域5)について行われます。
A領域の内容は、次の通りです。
- 原理・研究法・歴史
- 学習・認知・知覚
- 発達・教育
- 社会・感情・性格
- 臨床・障害
心理学検定一問一答問題集[B領域編]
こちらは、先程の心理学検定のB領域の問題集になります。
B領域の内容は、次の通りです。
- 神経・生理
- 統計・測定・評価
- 産業・組織
- 健康・福祉
- 犯罪・非行
自分の苦手分野に絞って解くこともできますね。
忙しい人のための公認心理師試験対策問題集 (上巻)
この本には、上巻と下巻があります。
上巻では、「はじめに」の部分に「点を取る技術」が解説されています。
そこでは問題作成者が問題を作成する際の×の選択肢の作り方等が解説してあり、問題を解く際の参考になります。
この部分は下巻には書かれていないので注意してください。
上巻の内容は、次の通りです。
- 公認心理師としての職責の自覚
- 問題解決能力と生涯学習
- 多職種連携
- 障害者(児)の心理学
- 心理状態の観察及び結果の分析
- 心理に関する支援(相談、助言、指導その他の援助)
- 健康・医療に関する心理学
- 福祉に関する心理学
- 教育に関する心理学
- 司法・犯罪に関する心理学
- 産業・組織に関する心理学
- 精神疾患とその治療
主に公認心理師の職責、心理学の5領域の分野になります。
忙しい人のための公認心理師試験対策問題集 (下巻)
下巻の内容は、次の通りです。
- 心理学・臨床心理学の全体像
- 心理学における研究
- 心理学に関する実験
- 知覚及び認知
- 学習及び言語
- 感情及び人格
- 脳・神経の働き
- 社会及び集団に関する心理学
- 発達
- 人体の構造と機能及び疾病
- 公認心理師に関係する制度
- その他(心の健康教育に関する事項等)
主に基礎心理学、社会心理学、発達心理学、関係行政論の分野になります。
新・臨床心理士になるために
この本は、臨床心理士の過去問題になります。
臨床心理士試験ではお世話になりました(^^;
この本に収録されているのは、臨床心理士試験の試験問題の一部です。
毎年、臨床心理士試験では筆記試験で100問が出題されますが、この本で公表されるのはその中の40問だけです。
そのため、毎年、最新の過去問題がこの「新・臨床心理士になるために」で出版されます。
現在の最新版は、新・臨床心理士になるために[令和2年版]になります。
そして、過去問題が3年分たまるとそれをまとめられて後で説明する臨床心理士資格試験問題集が発売されます。
臨床心理士の過去問題については、直近5年分ぐらいを解くのがおススメです。
理由は、DSMのバージョンが最新のDSM-5を扱った問題を解くべきで、あまり古い試験問題を解いてもDSMのバージョンが古くて混乱するだけだからです。
臨床心理士資格試験問題集4
この本は、過去3年分がまとめられた臨床心理士の過去問題になります。
臨床心理士資格試験問題集4では、平成26年から平成28年までの3年分の試験問題がそれぞれ40問ずつ載っています。
これ以降の新しい過去問題については、「新・臨床心理士になるために」を1年につき1冊ずつ買って揃える形になります。
できれば解きたい公認心理師の問題集

これで合格! 公認心理師一問一答1091 改訂版
この本は、各章の要点解説があり、その後に問題が続きます。
1091問あるので、この問題を全て解けるようになるとかなりの力になります。
試験問題のような4択や5択ではなく、短い文章の〇×問題だけなので、とても解きやすいと思います。
ただ、事例問題が無く、一般問題も試験のような4択や5択の問題形式ではないため、そこは別の本で対策が必要になると思います。
公認心理師の問題集の有効な使い方

テキストで勉強した直後にその分野の問題を解く
テキストで勉強した直後に、その分野の問題を解くようにしましょう。
公認心理師のテキストについては【推奨】公認心理師のテキストでおススメを紹介【現役講師が解説】で解説しています。
例えば、公認心理師法を勉強したら「公認心理師試験 これ1冊で! 最後の肢別ドリル 改訂版」を解くという感じです。
勉強した知識を本当に理解できているのか、どのような形で出題されるのかを知ることができます。
つまり、問題集を使ってアウトプットします。
分からないところや間違ったところを調べ知識をインプットする
問題を解いていくと、分からないところや間違った箇所が出てくると思います。
その場合、きちんと解説を読んで理解するようにしましょう。
解説を読んでも分からない部分があれば、他の本やインターネットを使って調べます。
分からないことは、調べる癖をつけると良いです。
分からないところや間違ったところをインプットしていきます。
分からないところや間違ったところを中心に正解できるまで解く
分からないところや間違ったところについては、正解できるまで何度も解きましょう。
同じ問題を何回も間違えて落ち込むかもしれません。
でもそれって誰にでもあることですよね。
再び知識をインプットしたら、時間を置いて何度でもチャレンジしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
必ず解きたい公認心理師の問題集、できれば解きたい公認心理師の問題集、そして、それらの有効な使い方を解説しました。
まとめると
必ず解きたい公認心理師の問題集
- 公認心理師試験 これ1冊で! 最後の肢別ドリル 改訂版
- 心理学検定一問一答問題集[A領域編]
- 心理学検定一問一答問題集[B領域編]
- 忙しい人のための公認心理師試験対策問題集(上巻)
- 忙しい人のための公認心理師試験対策問題集(下巻)
- 新・臨床心理士になるために
- 臨床心理士資格試験問題集4
できれば解きたい公認心理師の問題集
- これで合格! 公認心理師一問一答1091 改訂版
公認心理師の問題集の有効な使い方
- テキストで勉強した直後にその分野の問題を解く
- 分からないところや間違ったところを調べ知識をインプットする
- 分からないところや間違ったところを中心に正解できるまで解く
1冊で全てが揃っている問題集はないので、必要に応じて問題集を選びましょう。