第2回公認心理師試験の合格率について知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
また、今後の合格率がどうなっていくのか知りたい人もいると思います。
この記事を読むことで第2回公認心理師試験の合格率、さらに今後の合格率がどうなっていくのかが分かります。
目次
第2回公認心理師試験の合格率

第2回公認心理師試験については、次のような結果でした。

受験者数が16,949人、合格者数が7,864人、全体の合格率は46.4%でした。
受験区分別の合格者数、割合、合格率は次の通りです。

受験区分別ではD1の合格率が53.6%、D2が58.8%、Gが41.8%でした。
D1よりもD2の方が合格率が高くなっています。
全体の合格率、区分別の合格率のいずれを見ても第1回公認心理師試験(追加試験)からさらに厳しい試験であったことが分かります。
第1回公認心理師試験の合格率については【予測】公認心理師の合格率は今後下がり続けるという話で詳しく解説しています。
【予測】公認心理師の合格率はどうなっていくのか?

第2回公認心理師試験の合格率が、移行期間中の合格率の基準になる
【予測】公認心理師の合格率は今後下がり続けるという話でこれから公認心理師試験の合格率は下がっていき、移行期間が終わる時に60%ぐらいになると話しました。
しかし、予測を上回るスピードで合格率が下がっています。
2018年9月9日の第1回公認心理師試験の合格率は、79.1%でした。
受験者に臨床心理士資格を持つD1ルートの人が多く、合格率は高くなったと考えられます。
2018年12月16日の第1回公認心理師試験(追加試験)の合格率は、64.5%でした。
この試験でも受験者に臨床心理士資格を持つD1ルートの人が最も多く、合格率が高くなったと考えられます。
2つの試験で合格率に差があったとはいえ、第1回公認心理師試験でほとんどの臨床心理士が合格したと考えられます。
第2回公認心理師試験の合格率は、46.4%でした。
第2回公認心理師試験では、受験者数はGルートが最も多く、次にD1ルート、1番少ないのがD2ルートでした。
受験区分については【完全】公認心理師の受験資格8パターン全てを分かりやすく解説で解説しています。
今後は、第2回公認心理師試験の合格率が移行期間中の合格率の基準になると考えています。
理由は、移行期間中はこの受験者数の割合が続くからです。
Gルートについては、毎年、現任者講習会を受講して新規に受験する人が一定数います。
現任者講習会の定員が変わらなければ、人数が大きく変わることはありません。
現任者講習会については【必須】現任者は公認心理師現任者講習の受講が必須という話で解説しています。
D1ルート、D2ルートは合格した人の数だけ受験者数が減っていきます。
しかし、D1ルートとD2ルートはGルートに比べると受験者数が少なく、全体の合格率に与える影響はそこまで大きくありません。
そして、今後はD2ルートとほぼ同じ人数がEルートで受験すると考えています。
Fルートについては・・・すみません、ちょっと人数が分かりません(^^;
ただ、多くはないと考えています。
理由としましては、Fルートは定められた施設での実務経験が必要で、その施設というのが2020年7月14日現在、全国で8施設しかないからです。
今後、受験者の受験区分毎の比率は変わらないため合格率もあまり変わらないと考えています。
そう考えると、第2回公認心理師試験の合格率46.4%が移行期間中の合格率の基準になると考えられます。
移行期間終了後、公認心理師試験の合格率は60%前後に落ち着く
移行期間が終わった後は、合格率は60%前後に落ち着くと思っています。
公認心理師と同じ国家資格に言語聴覚士があります。
言語聴覚士の受験者数、合格者数、合格率の推移は次の通りです。

言語聴覚士試験の合格率も第1回試験が87.9%と際立って高いです。
そして、言語聴覚士試験にも5年の移行期間がありました。
移行期間中の合格率は第1回試験が87.9%、第2回試験では42.4%、第3回試験が49.1%、第4回試験が53.8%、第5回試験が42.0%でした。
第1回試験の合格率が際立って高く、第2回試験の合格率が40%台というのは公認心理師試験と似ています。
そして、第2回試験から第5回試験までの合格率は40%台前半から50%台前半で推移しています。
その後、第6回試験から現在までは約60%前後になっています。
公認心理師試験も移行期間が終わった後、合格率は60%前後に落ち着くと考えています。
公認心理師の合格率がどうなっても早めの受験が有利

ここまで説明しておきながら、合格率がどうなるかはあくまで予測に過ぎません。
合格率がどうなったとしても、早めに受験する方が有利です。
このことについて深掘りします。
大学や大学院レベルの心理学の基礎知識は必須で、習得に時間が掛かる
現任者の中には、現任者講習会を受講して少し勉強しさえすれば割と簡単に公認心理師資格を取得できると思っている人もいるかもしれません。
しかし、第2回公認心理師試験の合格率を見てもらえれば分かるように、簡単に合格できる試験ではありません。
半分以上の人が落ちる試験です。
現任者に限って言えば、約6割の人が落ちる試験です。
公認心理師試験では、大学や大学院レベルの心理学の基礎知識は必須だと感じています。
もちろん、それ以外の知識も必要です。
しかし、まず大学や大学院レベルの心理学の基礎知識という土台があって、その上にそれ以外の知識も必要だと考えています。
そして、大学や大学院レベルの心理学の基礎知識はすぐに習得できるものではありません。
大学と大学院で習得する6年分の知識を習得するのには、それなりに時間が掛かります。
そのため、早めに受験することをおススメします。
もし仮に試験に落ちたとしても、知識は蓄積されるので次の試験に活かすことができます。
現任者が受験できるのは、第5回公認心理師試験まで
現任者が受験できるのは、第5回公認心理師試験までです。
この機会を逃すと、Gルートでの受験はできなくなります。
もちろん、移行期間が終わった後でもAルートで公認心理師資格を取得することはできます。
しかし、その場合は大学と大学院の合わせて6年間の時間と学費が必要です。
そう考えると、少しでも受験の機会は多い方が良いです。
なるべく早く受験することをおススメします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
第2回公認心理師試験の合格率、今後の合格率がどうなっていくのか、合格率がどうなっても早めに受験した方が有利であることを解説しました。
まとめると
第2回公認心理師試験の合格率
- 区分D1が53.6%、D2が58.8%、Gが41.8%
- 全体で46.4%
公認心理師の合格率はどうなっていくのか?
- 第2回公認心理師試験の合格率が、移行期間中の合格率の基準になる
- 移行期間終了後、公認心理師試験の合格率は60%前後に落ち着く
公認心理師試験の合格率がどうなっても早めの受験が有利
- 大学や大学院レベルの心理学の基礎知識は必須で、習得に時間が掛かる
- 現任者が受験できるのは第5回公認心理師試験までなので、早めに受験した方が合格する機会が多くおススメ
なるべく早く受験しましょう。