公認心理師の求人について考えてみた話【今後についても解説】

公認心理師の求人について考えてみた話【今後についても解説】

公認心理師の求人について知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか?

せっかく公認心理師になったとしても求人がないと将来が不安ですよね。

この記事を読むことで現在の公認心理師の求人、そして今後の公認心理師の求人がどうなっていくのかが分かります。

公認心理師の求人

現在の公認心理師の求人

公認心理師の求人については、インターネットで検索することができます。

2020年7月19日現在、いくつか実際に検索した結果を紹介します。

ハローワークインターネットサービス

ハローワークについてはご存じの方も多いと思います。

ハローワークの求人についてはハローワークインターネットサービスでも見ることができます。

①トップページで「求人情報検索」をクリック

ハローワークインターネットサービスのトップページ

②フリーワードに「公認心理師」と入力し、検索

「公認心理師」で検索

③検索結果は「320件」

「公認心理師」検索結果

単純に「公認心理師」だけで検索すると320件でした。

勤務地を指定していないので、全国で320件というのはちょっと少ない気がします。

まだ、公認心理師が世の中に認知されていない気がします。

ちなみに、「臨床心理士」で検索すると986件でした。

もちろん、検索条件に住んでいる地域などを入れると求人数はもっと減ると思います。

indeed

indeedでも「公認心理師」で検索してみました。

キーワードに「公認心理師」と入力して、求人検索を行いました。

indeed「公認心理師」の求人検索結果

検索結果は1,166件でした。

この求人数を多いと見るか少ないと見るかは、意見が分かれるところではないでしょうか。

こちらでも「臨床心理士」で検索してみると3,738件でした。

indeedの検索結果も勤務地を入れて検索すると求人数はかなり変わると思います。

実際に自分が住んでいる地域で検索してみてください。

ジョブメドレー

ジョブメドレーというサイトも見てみました。

ジョブメドレーの検索結果

こちらではトップページの医科の中に「公認心理師/臨床心理士」が318件と表示されています。

今後、公認心理師の求人はどうなっていくのか?

今後、公認心理師の求人はどうなっていくのか?

ここまで、現在の公認心理師の求人について話してきました。

ここからは、今後の公認心理師の求人がどうなっていくのかを解説します。

心理職のニーズが高まり、求人が増える

結論から言うと、公認心理師の求人は増えると考えています。

理由は、今後AIの時代が来て色々な仕事が自動化されていっても、人間の感情を扱う仕事は残るからです。

人間の感情を扱う仕事は、なかなか自動化するのが難しいです。

そして、AIによって世の中のさまざまなものが自動化されればされるほど、人間の感情を扱う仕事の価値が上がりニーズが増えると考えています。

また、世界保健機関(WHO)は2030年にはうつ病が世界で最も患者数の多い疾病になると予想しています。

その頃には画期的な抗うつ薬が開発されているかもしれません。

しかし、うつ病に対する心理職へのニーズも高まっているはずです。

このような背景からも、今後、心理職の求人は増えると考えています。

そして、社会的なニーズの高まりとともに心理職の社会的地位も向上すると考えています。

従来の心理職の仕事ではない求人が増える

心理職の求人は増えると話しましたが、一方で従来の心理職の仕事ではない求人も増えると考えています。

公認心理師には、多職種連携が求められています。

多職種連携を簡単に説明すると、さまざまな他の職種の人と上手く連携を取りながら仕事を進めることですね。

そこで求められるのは、さまざまな職業の人と上手くコミュニケーションを取りながらチームで仕事を進められる人です。

特にチーム医療、チーム学校という言葉で表されるように医療、福祉、教育でその傾向が強いように思います。

そして、そのような現場では公認心理師はカウンセリングや心理検査だけではなく、それ以外の仕事をすることが求められます。

つまり、仕事全体に対してカウンセリングや心理検査の比率が低い求人が増えるかもしれません。

調整役と言えば分かりやすいかもしれません。

今後、公認心理師には調整役のような仕事が増えるような気がしています。

番外編

これまで心理職にニーズが高まり求人が増えること、そして、従来の心理職の仕事以外の求人が増えることを話しました。

ここでちょっと気になったことを番外編として話してみたいと思います。

それは心理職が、従来の心理職の仕事をする心理職と多職種連携を重視する調整役の心理職の2つに別れるということです。

ただし、これはグラデーションで明確に二分されるわけではありません。

一方は、カウンセリングや心理検査を主な仕事とする心理職です。

もう一方は、必要があればカウンセリングや心理検査を実施するけどそれらの仕事をほとんどしない調整役の心理職です。

同じ心理職であっても、職場によって求められる心理職像はかなり異なります。

そのため、心理職の求人内容も大きく2つに別れる可能性があります。

まとめ

いかがだったしょうか?

公認心理師の現在の求人、そして今後、求人がどうなっていくのかを解説しました。

まとめると

公認心理師の求人

  • ハローワークインターネットサービスで320件
  • indeedで1,166件

今後、公認心理師の求人はどうなっていくか?

  • 心理職のニーズが高まり、求人が増える
  • 従来の心理職の仕事ではない求人が増える
  • これからの心理職は、従来の心理職の仕事をする心理職と多職種連携を重視する調整役の心理職の2つに別れていく。

今後も公認心理師の求人について注目したいと思います。

公認心理師試験合格者(未登録)・臨床心理士。 社会人から一念発起して第一種臨床心理士指定大学院を受験し、臨床心理士になる。社会人から臨床心理士試験に合格した経験を活かして公認心理師試験対策講座を開講。自身も第1回公認心理師試験に合格。その後、臨床心理士試験模擬面接、臨床心理士試験論述対策、臨床心理士試験対策講座を開講し、公認心理師・臨床心理士を目指す人の支援を行っています。