公認心理師の過去問解説書がたくさんありますが、どれを買えば良いのか迷っている人も多いのではないでしょうか?
公認心理師試験の対策として過去問は重要なので、解説書も間違いないものを選びたいですね。
この記事を読むことで巷にあふれている公認心理師の過去問解説書でどれを買えば良いのかが分かるとともに、その活用方法も分かります。
目次
公認心理師の過去問解説書

2022年1月6日現在、公認心理師の過去問解説書はたくさん販売されています。
今回は、その中からおススメできるものを紹介します。
心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 2022年版
この本では、過去5回分(追加試験を含む)の公認心理師試験の問題とその解説が書かれています。
この本では、第4回試験とそれ以前の試験についての扱いが異なります。
第1回試験から第3回試験までは問題、解説ともにカラーで分野別になっていますが、第4回試験については白黒で試験問題順となっています。
第1回試験から第3回試験までは各問題の各選択肢に関する重要キーワードが赤文字で書かれているので、赤い下敷きを上に置いて隠して覚えることができます。
第4回試験についてはカラーではないため赤い下敷きを使って覚えることはできませんが、重要キーワードが黒太字で書かれているので赤い下敷きを使わない人には問題ないと思います。
また、「加点のポイント」という形で各問題と絡めて理解または暗記しておきたいことが書かれています。
さらに、「メモ」という形で各問題で主題されたキーワードに対して、もう一歩進んだ解説や補足事項などが書かれています。
あえてこの本の欠点を言うと、先程話したように第4回試験がカラーではなく分野別になっていない点です。
これは完全に個人的な意見なのですが、断然、分野別が使いやすいと思っています。
理由としては、当たり前ですが勉強する際に特定の分野のみを勉強することができるからです。
例えば、今日はテキストで基礎心理学の認知の部分を勉強したから認知に関する過去問を解いてみるというような使い方ができます。
また、自分の苦手分野に特化して勉強することもできます。
ただ、そのような欠点があっても過去問解説書として買う価値はあると思います。
赤本 公認心理師国試対策2022
この本は、過去問解説書として掲載するかどうか迷いました^^;
というのも各分野毎にA:概要講義、B:キーワード解説、C:一問一答、D:過去問+河合塾KALS模擬試験という構成になっています。
テキスト、用語解説、問題集(一問一答)、過去問が一体となったような感じです。
なので、過去問解説書として取り上げるべきか迷いましたが過去問解説も入っているので取り上げました^^;
そして、この本の特徴はそのように全てが1冊に収まっていることです。
そのため、1冊で一通りの勉強ができると思います。
過去問部分については過去問だけではなく、河合塾KALSの模擬試験も収録されています。
そして、過去問の問題には難易度が記されてあり、模擬試験の問題には正答率が記されてあるため勉強の目安になります。
この本も過去問解説書としても買う価値はあると思います。
公認心理師過去問詳解 2020年12月20 第3回試験 完全解説版
この本には、第3回公認心理師試験の問題と解説が書かれています。
これまでに紹介した本は、1冊で過去4回分の公認心理師試験の問題と解説が収録されていました。
1冊で4回分の試験を解説するため、紙面の都合もあってかどうしても解説が薄くなってしまいます。
各問題の各選択肢についての解説が1行であることも多いです。
そのため、人によってはもう少し詳しい解説が欲しいと感じるかもしれません。
そういう人には、こちらの本がおススメです。
こちらの本は1冊で第3回公認心理師試験のみを収録しており、1問についての解説が最低1ページ以上書かれています。
かなり詳しい解説が書かれているので、そのような解説を求めている人にはおススメです。
また、解説の基となる文献情報として記載されているため、過去問を広げるという意味でそちらの本を使って勉強することもできます。
さらに、第3回公認心理師試験の全受験者13,629人のうち1,703人の受験者の解答データに基づく核問題の正答率と肢別回答率が記載されています。
各問題の難易度(難易度1~難易度3)が記載されているため、各問題の正答率と合わせて必ず得点しないといけない問題、捨てても良い問題などが分かります。
公認心理師過去問詳解 2019年試験 完全解説書
こちらは、先程の公認心理師過去問詳解の第2回公認心理師試験版です。
こちらも第2回公認心理師試験のみを1冊で解説しているため、かなり詳しい解説がされています。
より詳しい解説を求めている人にはおススメです。
公認心理師過去問詳解 2018年12月16日試験 完全解説版
こちらは、先程の公認心理師過去問詳解の第1回公認心理師試験(追加試験)版です。
こちらも第1回公認心理師試験(追加試験)のみを1冊で解説しているため、かなり詳しい解説がされています。
より詳しい解説を求めている人にはおススメです。
公認心理師過去問解説書の活用方法

ここからは、公認心理師過去問解説書を有効に使う方法を解説します。
各問題の各選択肢の正誤の理由を理解してインプットする
まず大前提として、マークシートで偶然答えが合っていたというのは実力ではないですよね^^;
各問題の各選択肢がなぜ正しいのか、なぜ誤りなのかを理解する必要があります。
その時、必要に応じて他のテキストを見たりして調べるという作業も出てくるかもしれません。
そうしないで良いのが優れた過去問解説書だとは思いますが、過去問解説書も心理学についてある程度理解している前提で解説している場合もあり、難しいところです。
必要に応じて自分で調べるなどして、正誤の理由を理解しましょう。
それが、次の試験で活きてきます。
ゴールとしては、各問題の各選択肢がなぜ正しいのか、なぜ間違いなのかを他人に説明できるレベルを目指しましょう。
解説本に分からない用語や説明があれば徹底的に調べてインプットする
先程も少し話しましたが、解説本に分からない用語や説明が書かれていることもあると思います。
その場合は、他のテキストやインターネットなどを使ってとことん調べましょう。
法律であれば原文に当たって確認することも大事ですし、厚生労働省や文部科学省や内閣府の資料に当たって確認することも大事です。
そうすることで今まで自分が知らなかった新しい知識を習得することができます。
その時にもし既存の知識と結びつけることができるのであれば、結びつけて覚えるのも1つの手です。
分からない用語や説明を調べていく中で周辺知識があればインプットする
分からない用語や説明を調べていく中で、重要そうな用語や理論を見つけることがあります。
このような周辺知識も理解して覚えるようにしましょう。
これらについても書いてあるのが良い過去問解説書だと思いますが、どこまで書くかは難しいところですかね(笑)
そして、周辺知識も理解して覚えるのは大変に感じるかもしれません。
その場合、例えば過去問1週目は過去問の解説のみをインプットし、2周目に過去問を理解しているか確認しつつ周辺知識のインプットに重きを置くというやり方もあります。
番外編
ここまで過去問解説書の使い方を話してきましたが、ここで番外編をお話ししたいと思います。
ご存じの方は多いと思いますが、公認心理師試験の解答は日本心理研修センターから公表されていますが、解説は公表されていません。
そのため、過去問解説書の解説はあくまでも執筆者による解説です。
執筆者による解説であるため、解答の根拠が必ずしも正しいとは限りません。
もちろん、過去問解説書は心理学の専門家が執筆していますから正しい確率はある程度高いと思います。
しかし、同じ問題について複数の過去問解説書を見比べると解答の根拠が異なっていることがあります。
複数の過去問解説書を読むことでその違いが分かり、その違いを見ることも勉強になります。
まとめ
いかがでしょうか?
おススメの過去問解説書とそれを有効活用する方法を解説しました。
まとめると
おススメの公認心理師過去問解説書
- 心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 2022年版
- 赤本 公認心理師国試対策2022
- 公認心理師過去問詳解 2020年12月20 第3回試験 完全解説版
- 公認心理師過去問詳解 2019年試験 完全解説書
- 公認心理師過去問詳解 2018年12月16日試験 完全解説書
公認心理師過去問解説書の活用方法
- 各問題の各選択肢の正誤の理由を理解してインプットする
- 解説本に分からない用語や説明があれば徹底的に調べてインプットする
- 分からない用語や説明を調べていく中で周辺知識があればインプットする
- 過去問解説書の解説の違いを見てみるのも勉強になる
ここで紹介した本は、過去問解説書としておススメできるものばかりです。
色々な過去問解説書を読んで自分に合うものを使えば良いと思いますし、解説の違いを見るのも勉強になります。