公認心理師のテキストについておススメを知りたい人も多いのではないでしょうか?
たくさんのテキストが販売されているので、どれを買えば良いのか迷いますよね。
この記事を読むことでおススメできる公認心理師のテキスト、そして、テキストの有効な使い方が分かります。
必ず読みたい公認心理師のテキスト

私は、公認心理師試験対策講座を運営しています。
公認心理師試験対策講座で実際に受講生におススメしているテキストを紹介します。
まずは、必ず読みたい公認心理師のテキストです。
心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト
2020年2月に販売されたテキストです。
そのため、過去の公認心理試験を分析して作成されていると思われます。
他のテキストは、ブループリントのキーワードについて書かれているものが多いです。
もちろん、試験対策としてブループリントのキーワードを抑えることはとても重要です。
しかし、実際の試験ではキーワードについて深く突っ込んだり、キーワードを少しズラしたような問題も多いです。
この本は、そのようなキーワードの周辺まで網羅しているテキストです。
また、重要キーワードが赤文字で記載されているため、赤シートで隠して覚えることができます。
他の公認心理師のテキストとは一線を画していておススメです。
現任者講習会テキスト[改訂版]
現任者講習会テキストについては、現任者(Gルート)の人が受講する現任者講習会で使用されるテキストです。
現任者講習会の詳細については【必須】現任者は公認心理師現任者講習会の受講が必須という話で解説しています。
発売当時、現任者講習会テキストは公認心理師法など公認心理師のオリジナル部分が解説された唯一の参考書でした。
現任者講習会を受講しない人を含め、誰でも購入することができます。
現任者講習会テキストの詳細については【納得】公認心理師現任者講習会テキストはこう使うべしで解説しています。
正直に言って、現任者講習会テキストだけでは試験対策として不十分です。
ただし、現任者講習会テキストに記載されているキーワードについて調べることで試験対策をすることができます。
このことについては、後ほど解説します。
現任者講習会を受講する人は、現任者講習会で必要になりますので早めに購入することをおススメします。
できれば読みたい公認心理師のテキスト

次は、できれば読みたい公認心理師のテキストです。
心理学検定基本キーワード[改訂版]
こちらの本は、心理学検定という検定試験のテキストです。
心理学検定は、心理学部や心理学科の所属や卒業に関係なく、希望するすべての人に受検資格があります。
試験は、心理学の10科目(A領域5、B領域5)について行われます。
A領域は、次の通りです。
- 原理・研究法・歴史
- 学習・認知・知覚
- 発達・教育
- 社会・感情・性格
- 臨床・障害
B領域は、次の通りです。
- 神経・生理
- 統計・測定・評価
- 産業・組織
- 健康・福祉
- 犯罪・非行
A領域の5科目、B領域の5科目の10科目すべてに合格すると「特1級」が、A領域の4科目を含む合計6科目に合格すると「心理学検定1級」が、A領域の2科目を含む合計3科目に合格すると「心理学検定2級」が取得できます。
そして、この本は心理学検定のテキストです。
10科目の内容を見れば分かるように、心理学全般についてかなり幅広く書かれています。
正直、ここまで知っておく必要があるのかなと思うことまで書いてあります(^^;
ただ、この本を完璧に理解して覚えることができれば公認心理師試験の合格はかなり近いような気もします。
心理学 新版 (New Liberal Arts Selection)
この本は、大学院受験などで定評のある本です。
全ページ数が約700ページあり、かなり読み応えがあります^^;
この本の特徴は、心理学の試験対策本ではないところです。
どういうことかと言いますと、試験対策本は試験に重要なところを扱うため、どうしても内容が浅くなってしまいます。
この本は、そのような試験対策本とは対極にあるような本で心理学の1つ1つの内容についてかなり詳しく書かれています。
公認心理師試験ではかなり突っ込んだ問題も出題されるため、役立つと思います。
心理学 第5版補訂版
この本も大学院入試で定評のある本です。
今までに何度も改定され、売れ続けている本です。
2020年7月22日現在の最新版は第5版補訂版です。
この本の特徴も、心理学の試験対策本ではないところです。
試験対策本のように効率良くまとまっているというよりも、心理学の内容についてかなり詳しく書かれた本でおススメです。
公認心理師のテキストの有効な使い方

ここでは公認心理師のテキストの有効な使い方を解説します。
とりあえず一通り読んでみる
まず最初にとりあえず読んでみることをおススメします。
特に大学や大学院レベルの心理学の勉強をするのがはじめての人は、一通り読んでみましょう。
この時の目的は、とりあえず一通り読んで心理学の用語に慣れたり、全体像を掴むことです。
一方、臨床心理士など大学や大学院レベルの心理学の勉強がはじめてではない人は、ここは飛ばして構いません。
分からないところは調べながら知識をインプットする
一通り読み終わったら、本を読むスケジュールを考えましょう。
例えば1日何ページ読むとか、1日1章を読むとかですね。
そして、2回目は覚えることを意識して読みましょう。
この時、ノートにまとめたり、紙に書いたりして自分なりの勉強スタイルで勉強していきましょう。
そして、分からない用語が出てきたら他の本やインターネットを使って調べて知らない用語が無いようにしましょう。
もちろん、あまり覚えることができない分野や苦手分野に特化して勉強したりすることもできます。
勉強した分野を問題集や過去問でアウトプットする
ここは正直テキストではないのですが、テキストとセットで考えてほしいのであえて書きました。
それは、テキストで勉強した分野を問題集や過去問で解くことです。
せっかくテキストでインプットしたので、問題集や過去問でアウトプットしましょう。
テキストで読んだ分野がどのように問題集や過去問で出題されているのかを知ることができますし、自分がどの程度問題を解くことができるかを知ることもできます。
公認心理師の問題集については【推奨】公認心理師の問題集でおススメを紹介【現役講師が解説】で解説しています。
公認心理師の過去問解説書については【2020年】公認心理師の過去問解説書はこれを買えばOKで解説しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
公認心理師のテキストとして必ず読みたい本、できれば読みたい本、そして、それらの本の有効な使い方を解説しました。
まとめると
必ず読みたい公認心理師のテキスト
- 心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト
- 現任者講習会テキスト[改訂版]
できれば読みたい公認心理師のテキスト
- 心理学検定基本キーワード[改訂版]
- 心理学 新版(New Liberal Arts Selection)
- 心理学 第5版補訂版
公認心理師のテキストの有効な使い方
- とりあえず一通り読んでみる
- 分からないところは調べながら知識をインプットする
- 勉強した分野を問題集や過去問でアウトプットする
自分が使いやすいテキストを使って、効率よく勉強してください。