2022年1月25日に第5回公認心理師試験について官報で公示されました。
官報には色々な情報が記載されています。
この記事を読むことで官報とは何なのか、第5回公認心理師試験について官報で明らかになったことが分かります。
官報とは

まず、官報とは何なのか解説します。
官報とは国の機関紙
官報とは行政機関の休日を除いて、ほぼ毎日のように国が発行する新聞みたいなものです。
そして、官報には政府や省庁の決定事項が掲載されます。
国が一般国民に伝えたいことを周知するためのものです。
インターネット版官報もある
官報にはインターネット版官報もあります。
公認心理師試験に関する官報が公示されると、日本心理研修センターのホームページにその旨が掲載されます。
日本心理研修センターについては【最新】公認心理師の最新情報はこれだけ見ればOK【まとめてみた】で解説してます。
第5回公認心理師試験について官報で公示された内容

2022年1月25日の官報で、第5回公認心理師試験について公示がありました。
今回の官報で明らかになったことについて解説します。
試験日
試験日は、令和4年7月17日(日)です。
予想通り3連休の真ん中の日曜日に試験が行われます。
試験地
試験地は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、長崎県、大分県の11都道府県です。
試験地については第4回公認心理師試験から兵庫県、広島県、長崎県、大分県が追加されています。
ただ、「試験地については、試験会場の確保の状況に応じて変更の可能性がある。なお、受験をする試験会場の名称及び所在地については受験票で通知する。」との記載がありますので、注意が必要です。
試験の形式及び問題数
(1)試験は、筆記の方法
「障害のある者等については、その申請により点字問題、拡大文字問題、チェック式による解答用紙等による試験を行うほか、試験時間の延長等必要な配慮を行う。」となっています。
(2)出題形式は、5肢または4肢択一を基本とする多肢選択形式
「基本」という点に注意が必要です。
毎年、公認心理師試験では回答を1つではなく2つ選択させる問題も出題されています。
(3)問題数は150問程度
第5回公認心理師試験では問題数には注意が必要です。
今回の官報ではこれまでの官報で記載のなかった「問題数は150問程度とする。」という文言が追加されています。
これまでの試験が午前77問、午後77問、合計154問という中途半端な問題数だったので、第5回試験では150問というキリの良い問題数になるかもしれません。
合格基準
これまでの官報では合格基準に関する記載はありませんでした。
それが今回は「合格基準は、総得点の60%程度以上を基準とし、問題の難易度で補正するという考え方を基に決定する。」と記載されています。
第4回試験で合格基準を変更したこともあり、明記されたのかもしれません。
受験資格
受験資格について、官報では詳細に記載されています。
受験資格については【完全】公認心理師の受験資格8パターン全てを分かりやすく解説でも解説しています。
見込受験
官報の受験資格には下記の記載があります。
「なお、法附則第2条第2項の受験資格の特例が終了することに伴い、令和4年7月17日(日曜日)実施の公認心理師試験においては、令和4年9月14日(水曜日)までに5年の実務経験を満たす見込みの者も該当する者とする(以下「見込受験」という。)」
これはGルートの実務経験5年の計算において令和4年9月14日までに実務経験が5年になるのであれば、受験資格を与えるということです。
令和4年9月14日までに実務経験が5年になる方はGルートで受験できるので、急いで公認心理師現任者講習会を受講することをおススメします。
現任者講習会は令和4年2月8日まで「一般社団法人日本ウェルフェアサービス協会」でお申込みができます。
この団体が行っている現任者講習会が最後です。
こちらの団体にも飛べる厚生労働省の令和3年度開催公認心理師現任者講習会のリンクを貼っておきます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_16528.html
受験手続(一部抜粋)
Gルートの見込受験においては、実務経験5年を満たす見込みの実務経験証明書が必要です。
さらに、「なお、実務経験5年を満たす見込みの実務経験証明書を提出した者にあっては、令和4年9月11日(木曜日)から同年9月30日(金曜日)(消印有効)の期間に実務経験5年を満たした実務経験証明書を提出すること。」との記載があります。
受験申込書類の受付期間、提出場所等
受験申込書類は、令和4年3月7日(月曜日)から同年4月6日(水曜日)(消印有効)までの間に、日本心理研修センターの指定先に簡易書留郵便にて提出となります。
ただし、「受験申込書類は、令和4年4月6日(水曜日)(消印有効)までに簡易書留郵便により提出されたものに限り受け付ける。」との記載がありますので、注意が必要です。
受験手数料
受験手数料は、28,700円です。
日本心理研修センター所定の3連式払込用紙を用い、ゆうちょ銀行の窓口での払込みにより納付することになります。
受験票の交付
受験票は、令和4年6月24日(金)に投函され郵送により交付されます。
合格発表
合格者の発表は、令和4年8月26日(金)に日本心理研修センターのホームページに合格者の受験番号を掲載すること(14時予定)によって行われます。
そして、合格者には公認心理師試験合格証書が令和4年8月26日(金)に投函され郵送により交付されます。
ただ、見込受験の人については下記の記載があります。
「5の(8)に該当する者で、実務経験5年を満たす見込みの実務経験証明書を提出したものについては、令和4年9月14日(水曜日)までに受験資格を満たすことを条件として合格させることとし、実務経験5年を満たした実務経験証明書が提出された日以降に合格証書を投函し郵送により交付する。令和4年9月30日(金曜日)までに当該証明書の提出がないときは、当該受験を無効とする。」
その他
「試験の詳細については、センターが発行する「受験の手引」を参照すること。」
さらに、「受験に際し、障害がある等のために別室の確保、手話通訳者の付与、点字による出題等、何らかの配慮を希望する者はセンターのホームページから申請書類をダウンロードし、受験申込書類とは別に令和4年3月7日(月曜日)から同年4月6日(水曜日)(消印有効)までの間に、センターの指定先に申請書類を提出すること。」となっています。
試験に関する照会先
一般財団法人日本心理研修センター
〒112-0006
東京都文京区小日向4-5-16ツインヒルズ茗荷谷10階
試験案内専用電話番号:03(6912)2655
ホームページ:http://shinri-kenshu.jp/
まとめ
いかがだったでしょうか?
官報とは何なのか、そして、2022年1月25日の官報で公示された内容について解説しました。
試験日や願書の受付期間が決まり、いよいよ試験が近づいてきました。
本格的に試験勉強をはじめましょう。