働き方

やりたいこととは?心理学から見たやりたいことの意味

飛び跳ねて喜んでいる3人の大人

こんにちは、池田(@ikedamakoto1218)です。

突然ですが、あなたの「やりたいこと」ってどんなことですか?

「やりたいことがない」「やりたいことが見つからない」って言う人が多くいますが、そもそも「やりたいこと」ってどんなことなんでしょう?

やりたいことの意味が分かっていないのに、やりたいことを見つけることはできませんよね。

そこで、今日は心理学の観点から「やりたいこと」ってどんなことなのかを説明したいと思います。

 

やりたいこととは動機づけ motivation

岩の上に座って絵を描く少年

心理学には「動機づけ」という言葉があります。心理学辞典には次のように書かれています。

 行動の理由を考える時に用いられる大概念であり、行動を一定の方向に向けて生起させ、持続させる過程や機能の全般をさす。

心理学辞典より引用

う~ん、なんかむずかしそうですよね・・・

ちなみに、ウィキペディアには次のように書かれています。

 動機づけ(どうきづけ、motivation、モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能である。

ウィキペディアより引用

う~ん、こちらもなんかむずかしいですね・・・

簡単に説明すると、人が何か行動するにはその行動の基となる動機づけがあるということです。

まず動機付けがあり、その結果行動するということです。

このことをやりたいことに置き換えて考えてみます。

まずやりたいことがあり、その結果行動するということです。

[box class=”pink_box” title=”心理学”]

動機づけがある   ⇒ 行動する

やりたいことがある ⇒ 行動する

[/box]

つまり、「やりたいこと」とは、心理学でいう「動機づけ」のことになります。

そして、動機づけには大きく分けて二つの動機づけがあります。

 

内発的動機づけと外発的動機づけ

動機づけには大きく分けて内発的動機づけと外発的動機づけの二つがあります。

内発的動機づけ、外発的動機づけについてもウィキペディアには次のように書かれています。

 内発的動機づけとは好奇心や関心によってもたらされる動機づけであり、賞罰に依存しない行動である。これは特に子供は知的好奇心が極めて高いために幼児期によく見られる動機づけである。たとえばある子供がTVゲームに熱中しているとき、その子供は賞罰による動機付けによってではなく、ただ単にゲームが楽しいからという内発的な動機によりそれに熱中するのである。くわえて知的好奇心だけでなく、自分で課題を設定してそれを達成しようとするような状況においては自分が中心となって自発的に思考し、問題を解決するという自律性、また解決によってもたらされる有能感が得られ、動機づけとなり得る。一般的に内発的動機づけに基づいた行動、例えば学習は極めて効率的な学習を行い、しかも継続的に行うことができる。これを育てるためには挑戦的、選択的な状況を想定して問題解決をさせることが内発的動機づけを発展させるものと考えられる。内発的動機には感性動機、好奇動機、操作動機、認知動機などがある。

ウィキペディアより引用

 外発的動機づけとは義務、賞罰、強制などによってもたらされる動機づけである。内発的な動機づけに基づいた行動は行動そのものが目的であるが、外発的動機づけに基づいた行動は何らかの目的を達成するためのものである。たとえばテストで高得点を取るためにする勉強や、昇給を目指して仕事を頑張る場合などがそれにあたる。強制された外発的動機づけが最も自発性が低い典型的な外発的動機づけであるが、自己の価値観や人生目標と一致している場合は自律性が高まった外発的動機づけと考えられる。外発的動機づけは内発的動機づけと両立しうるものであり、また自律性の高い外発的動機づけは内発的動機づけとほぼ同様の行動が見られる。

ウィキペディアより引用

簡単に説明すると、

[box class=”pink_box” title=”心理学”]

内発的動機づけ ⇒ 行動そのものが目的

外発的動機づけ ⇒ 何らかの目的を達成するために行動

[/box]

ウィキペディアの引用では、内発的動機づけの例としてTVゲームに熱中する子どもを挙げています。

その他の例として絵を描く子どもも挙げられます。

子どもって絵を描くように言われなくてもずっと絵を描いていたりしますよね。

子どもが絵を描くのは、単純に絵を描くことが楽しいからです。

外発的動機づけの例としては嫌な仕事を頑張る大人が挙げられます。

やりたいことでも好きでもない、むしろ嫌な仕事を頑張っている人がたんくさんいます。

大人が嫌な仕事を頑張るのは、給与がもらえるからなどの理由があるからです。

では、内発的動機づけと外発的動機づけのどちらがその人の「やりたいこと」でしょうか?

内発的動機づけですよね!

もっと言うと、内発的動機づけと外発的動機づけのどちらが幸せでしょうか?

外発的動機づけの説明を読むと、外発的動機づけでも自己の価値観や人生目標と一致している場合は自律性の高い外発的動機付けであり、内発的動機付けとほぼ同様の行動が見られるとあります。

しかし、義務、賞罰、強制などによってもたらされる動機づけが、自己の価値観や人生目標と一致している場合ってどういう場合でしょうか?

例で言うと、テストで高得点を取るために勉強することが、自分の価値観や人生目標になっているということでしょうか。

または、昇給を目指して仕事を頑張ることが、自分の価値観や人生目標になっているということでしょうか。

なんか違う気がします。

勉強の例で言うと、勉強することは大事なことですが、これだとテストのための勉強ですよね。

仕事の例で言うと、お金(昇給)は大事ですが、これだとお金(昇給)のための仕事ですよね。

本来はこうあるべきではないでしょうか。

[box class=”pink_box” title=”例”]

将来〇〇になりたいから、勉強を頑張る。

家族が良い生活を送れるように、仕事を頑張る。

[/box]

もっと、分かりやすくすると、こうなるのではないでしょうか。

[box class=”pink_box” title=”例”]

勉強を頑張る ⇒ テストで高得点 ⇒ 将来〇〇になる

仕事を頑張る ⇒   昇給    ⇒ 家族が良い生活を送れる

(手段)     (手段)     (目的)

[/box]

さっきの説明だと、手段が目的になってしまっていますよね。

このような外発的動機づけの場合、第三者から見ると内発的動機づけとほぼ同様の行動に見えるかもしれませんが、はたして当の本人は幸せなんでしょうか?

おそらく一時的な満足は得られるでしょうが、内発的動機づけのような幸せは得られないと思います。

 

アンダーマイニング効果

内発的動機づけに影響を与える効果としてアンダーマイニング効果があります。

アンダーマイニング効果とは、内発的動機づけに基づいた行動に外的報酬を与えると動機づけが低下することです。

先の例で言うと、自発的に絵を描く子どもに絵を描いた後にお菓子をあげるようにします。

その後、子どもにお菓子をあげないようにすると子どもは絵を描かなくなります。

この現象をアンダーマイニング効果と呼びます。

自発的に絵を描いていた子どもは、絵を描くことそのものが目的でした。

しかし、絵を描くことそのものが目的のはずがいつしかお菓子をもらうことが目的となり、絵を描くことが手段になってしまったのです。

そのためお菓子をもらえないなら絵を描かないということになってしまいました。

このことをやりたいことについて考えてみると一つの疑問が生じます。

それは、「好きなことややりたいことを仕事にしない方が良いのか?」ということです。

せっかくやりたいことを見つけたとしてもそれを仕事にしてお金をもらってしまうと、やりたいことはお金を稼ぐための手段になってしまうんじゃないかということです。

僕は、それでもやりたいことをやった方が良いと思います。

そして、好きなことややりたいことを仕事としてお金をもらうことになってもお金を目的にしないように心がけることが大事だと思います。

やりたいことを仕事にできることは幸せなことだと思うし、それで誰かが幸せになってくれたら最高ですよね。

だから、お金のことが頭をよぎったら一度立ち止まってそもそも何でこの仕事をしているのかを考えてみることをおススメします(笑)。

 

エンハンシング効果

アンダーマイニング効果について説明しましたが、その反対のエンハンシング効果についても説明します。

報酬については、悪いことばかりではありません。

エンハンシング効果とは、報酬には行動を促す効果があるというものです。

何らかの大会で優勝を目指すことは、行動を促す効果があります。

例えば、甲子園優勝を目指してキツイ練習を頑張る、歌のコンクールで金賞を目指して頑張るなどが挙げられます。

 

まとめ

イラストを描いている女性 [box class=”green_box” title=”まとめ”]
  • やりたいことは内発的動機づけと同じ
  • やりたいことはやること(行動)そのものが目的となる
  • やりたいことをやった方が幸せになれる
  • やりたいことを仕事にしたときは、報酬(お金など)を目的にしない
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